自分の感受性くらい

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「 茨木のりこ 」さんという詩人はご存じですか?
とても印象的な詩人です。
彼女の代表作である、「 自分の感受性ぐらい 」という詩がお気に入りです。
この詩を知ったのは、大学時代でした。
その頃のわたしは怖いもの知らずで、
妙に自信満々でした。(苦汗)
若さゆえに言葉も素行も荒く、
ときに、人を傷つけてしまうような
言動も多かった頃でした。
そんな時に、この詩に出会い
ハンマーで頭を殴られたような衝撃を得たことを覚えています。
最近、連続して起こっている高速道路でのバス事故等々、
悲しい事件の本質的な原因は、
すべて 「 人の心 」にあるような気がします。
ニュースを見ていて、
茨木のりこさんの詩をふっと思い出しました。
 
茨木のりこ

「 自分の感受性ぐらい 」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
*
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
*
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
*
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
*
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
*
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

こんな混迷の時代だからこそ、先人の言葉が輝きをまして映る。
この詩を読むと、頑張ろう!と思えるのです。

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