お父さんという者たち・・・。
実は、「 父親 」 に 確固とした地位を与えている
類人猿は、わたしたち ヒト だけだそうです。
みなさん、ご存知でした?
(オランウータン)
家族という意味では、類人猿の中で一番孤独なのがオランウータン。
一生を木の上で単独で生活します。。。(わびしい・・・。)
当然、父親という概念はそこにはないわけです。
反対に一番自由な感じなのが
複雄複雌の集団で生活するチンパンジーとボノボです。
(チンパンジー)
(ボノボ)
彼らは乱婚のため誰が父親なのかわからない・・・。(苦笑)
優位の雄に交尾の機会が多いと言われていますが、
下位のオスにも 「 かけおち 」 のチャンスがあったりします。
家族構成が比較的ヒトに近いのがテナガザル。
彼らは雌雄一対のペアで生活します。
(テナガザル)
両親が子供夫婦のなわばりづくりを手伝うという例が知られており、
親子関係をある程度保ったまま独立を果たしているといえます。
しかし、すべての子供が独立するので集団の継承性は担保されない。
ヒト同様にオスに特殊な地位を与えているのがゴリラです。
(ゴリラ)
彼らは単雄複雌の集団で生活し、子供は思春期に達すると
生まれ育った集団を離れる。
ただし、集団を構えたオスが老齢に達すると、
息子が親元を離れずに残るようになり、父親の死後に集団を引き継ぐため、
父親と息子の間に集団の継承が起こります。
ゴリラのオスは子育てにも積極的で、
子供を抱いたり、運んだり、遊んだり、けんかの仲裁をしたりするらしい。(すごい!)
子供達は乳ばなれをすると、しだいに母親から父親へ依存の対象を移し、
ベッドも父親のすぐ脇につくるようになるそうです。
このような類人猿の生活・繁殖様式に基づいて、
ヒト の社会の発展について仮説をたててみました。
男が父親になるためには、
まず女性から持続的な配偶関係を結ぶ相手として選ばれ、
次にその母親を通じて子どもたちから選ばれるという、
二重の選択を経なければならないのである。
そのどちらが欠けても父親にはなれない・・・。
出産・授乳という行為をもてない男にとって、
自分の意志だけでは親になれないという宿命がある!!
女性は偉大である。。。
生まれながらにして、われわれ男とは宿命が違うのである。
・・・・・ 男はつらいよ。。。(苦笑)
男は、
「 子供の成長期を通じて保護者・養育者として影響を与え続ける 」
しかないのである。
猿やゴリラの世界に、
今の人間界の本質的なヒントがたくさん潜んでいる気がしませんか?