3才までの教育論

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皆さんの学生時代はどんな子供でしたか?
勉強がよくできる子?
足が速く、いつもリレーの選手?
わたしは勉強も運動も背の順も、
普通な子供だったように思います。
ですが、
『 自分はいつか何かを必ずやる人間なんと違うか?? 』
なんて、意識を常にもってたことは
今でも覚えています。(苦笑)
子供なら誰しも経験のあることですよね。。。
 
ですが、
それをとことんまで信じぬけるかどうかに
天才か凡才かという結果に
つながってくるような気がしてなりません。

昔から、天才といわれる人たちの能力は、
遺伝であり、血統と信じられてきました。

モーツアルトが3歳でピアノを演奏したとか、

数学者ガウスは5歳で1から100までの足し算を、
ほんの数十秒でしてしまったとか聞くと、
たいていの人は 『 やはり天才は生まれつき違うのだな。 』 と、
あっさり納得してしまいがちです。
しかし、彼らの幼児期を調べると、
父親がひどく教育熱心で、
計画的に子供を教育していたことがわかります。
彼らは生まれつきの天才なのではなく、
生まれてからすぐの恵まれた環境によって、
その才能が育まれたと考えればいかがでしょう?
 1920年10月、インドのカルカッタの西南110kmの小さな村で、
たまたま伝道にきていたシング牧師夫妻が、洞穴の中にいる
2匹の動物をつかまえました。

この2匹の動物は、オオカミに育てられた人間の女の子だったのです。
夫妻は、アマラとカマラと名づけられたオオカミ少女を
なんとか人間の子供に戻したいと大変な努力を続けられましたが、
人間へ戻ることはありませんでした。

わたしたちは、人間の子は人間。
オオカミの子はオオカミと当たり前のように受け止めます。
しかし、生まれてスグの教育・環境しだいで
人間の子がオオカミになることもあるのです。
わたしは自分の趣味として、たくさんの偉人伝を読んできました。
さまざまな分野の成功者の人生や話を聞くのが大好きです。
そこに描かれていることは、必ず共通点があります。
天才たちの話を見たり聞いたりするうちに、
生まれてすぐの赤ちゃんにとって、教育・環境がいかに大切か。
その赤ちゃんのまわりの人間たちがいかに大きな影響をもたらすのか考えさせられます。
大脳生理学では、
人間の脳細胞の発達は3歳までにその70~80%を終える と、
衝撃的な研究結果を報告しています。
最近、大阪にあるインターナショナルスクールに行ってきました。
そこではネイティブの教師たちが、
1歳~6歳までの小学校入学前の子供たちを対象に、
英語・フランス語・中国語で授業をします。
わたしもキンダークラス(幼稚園クラス)に出てきました。
当然、何をしゃべっているのか皆目理解できませんでした。(苦汗)
3歳の子供たちが流暢に英語で話します。
外人の先生と普通に英語やフランス語でコミュニケーションをとっています。
clover-intl07
このインターナショナルスクールでは右脳教育にも取り組んでおり、
不規則にならんだ赤いボールが描かれている
2枚のカードをすごいスピードで園児に見せます。
1秒もせぬうちに園児たちは
 『 24! 』
と、とても元気よく答えます。
わたしには 『 赤い玉がいっぱい・・・。 』 としか見えません。(汗汗。。。)
  ・・・なんで、分かるんや???
この子ら、どないなってるんや??
完敗です。。。
というより園児たちは
わたしと競争する意識すらなく、
遊び感覚で様々な国旗をみては、的確にその国名を答えます。

土地の形だけをみて、その地名を答えます。
本当に 『 はてな 』 だらけの光景が次々に見せつけられるのです。
わたしが今まで持っていた 『 幼稚園児 』 への概念 は吹っ飛びました。
私たちは幼児に対して、
幼児のことならなんでも知っているというぐらいに思い込み、
自分の常識や当たり前だけをおしつけてきているのではないかと、
ハッと考えさせられました。
わたしたちはその実、
本当の幼児の姿や才能を知らないのではないでしょうか?
まぎれもなく、すべての幼児に天才になるための資質があります。
それを引き出すのは3歳までに与える環境と教育。
親が教育ビジョンを持つことはやはり大切だと感じました。

わたしはキンダークラスを体験し、
あの子たちとわずかな時間ですが一緒に過ごし、とても羨ましく思いました。
こんな小さなうちに、日本語と英語の思考のベースを
つくることができれば、友達になれる可能性だけでも
1億人から10億人ぐらいに広がるわけです。
その可能性こそ、これ以上ない財産だと思います。
わたしは中学校、高校と塾だ、家庭教師だと
親に押しつけられ体験してきましたが、断言できます。
  何一つ効果などありませんでした。
1mmも。
ハッキリ言って、お金をドブに捨てていただけです。
だいたいサボって行ってすらなかったのですから、
身につくわけがありません。
(汗。。。ごめんなさい。。。)
嫌々やるようなことが身につくわけがないのです。
でも、家に帰れば母親は笑顔で満足げでした。
次の成績表もたいした成果ではないことがほぼ確定なのに。。。
母の顔を見ると、少しは罪悪感がありましたが、
嫌なものは嫌なのです。
このように自分の経験を通じて考えても、
子供が物心ついてしまった後の教育は本当に難しい。。。
最近になり、大脳生理学や遺伝子研究が進み、
これまで遺伝的要素が強いといわれてきた人間の能力や性格は、
0歳から3歳までの幼児期に大きく形成されることがわかってきました。
つまり生まれつきの天才や劣等性などはこの世に存在しないのです。
生まれてからの教育しだいで、
天才をつくろうと思えばつくれるし、
劣等性をつくろうと思えばつくれます。
人間の能力や性格が
生まれてから3歳ぐらいまでの間に決まってしまうのならば、
どうせお金をかけるなら3歳までに与えてあげることが最善です。
3歳までの育て方と環境の与え方ひとつで人生のベースが変わる。
子供に 無限の可能性がある ことは間違いないようです。

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