エンブリッジは、情報・知(インテリジェンス)
文化を提供していけるような会社にしていきたいとの
願いを込めて創設した会社です。
モノを取り扱う会社ではなかった為、
創業当初は社員ですら、
事業内容をなかなかわかりやすく説明できずに
困ったことも昨日のように思いだします。
『 自分たちのサービスをより分かりやすく伝えるには? 』
『 一言でサービスを言い表すためには? 』 と、
皆で議論したった一つの言葉を生み出すにも
四苦八苦したことも、今ではとても大切な想い出であり、
キャリアになっています。
エンブリッジのビジネスは
モノを売るモデルではないので、売り物が眼に見えません。
ですから、創業当初は特に、社員皆が 自分たちの価値観 を
お客さまに示すことに本当に苦労したのです。
これは、過去形ではなく 今も続いてますが。。。(苦笑)
人は形あるもの、眼に見えることは信じますが、
そうでないものはなかなか信じようとはしません。
カタチがあるもの。
つまり、“ 有 ”は 形や存在。 “ 無 ” はナイものと捉えます。
不明確なものは、人を不安にさせます。
どうしたら、もっと分かりやすく事業内容を示せるのか??
そんな時、いつもわたしが心の支えにしていたひとつの考え方が、
老子の “ 道 ”(どう) という教えです。
老子は万物の根源、つまり宇宙の実体を構成し、
それを動かすもの、この本体を “ 道 ” と名づけた。
『 道の道とすべきは 常の道にあらず 』
“ 道 ”の本来の意味とは、言葉で説明しつくせるものではありません。
言い換えると、言葉で言い尽くせることができるものは“ 道 ”ではないともいえます。
“ 道 ”には万物の理が含まれており、そこには形もなく、音もなく、実体もない。
しかも、永遠に変わらぬ言葉や文字で説明することはできないとされています。
名をつけることが出来ないということなのです。
黒のものに“ 黒 ”と名をつけた瞬間から、それは“ 白 ”ではなくなります。
万物の道理を理解するためには、言葉や文字、名前にこだわってはいけないということだそうです。
多くの人々は“ 有 ”(カタチあるもの)の働きは分かっても、
無の働きは知らないし、見えないから感じにくい。
しかし本当は“ 無 ”の働きの方が多い。
例えば、湯のみやコップ。
中に無である、空間があるから、湯を注ぐことができる。
“ 有 ”である “ 器 ”の働きは、すべて “ 無 ”にかかっているということです。
窓や門、私たちが日々シゴトをしているオフィスにも
、日々暮らしている家やマンションにおいても同じ事がいえます。
そして実は、個々がシゴトにおいて、得たい“ 成果 ”というのも、
実は金銭という“ 価値 ”であったり、家族との“ 時間 ”であったり、
老後までを見据えた“ 安心 ”といった “ 無 ”に近い存在のものの方に
価値をおいているのではないでしょうか??
“ 無 ”と“ 有 ”とはひとつの道の本体で、呼び名がちがうだけ。
少し難しい話を 長々といたしましたが、
わたしたち エンブリッジが目指そうとしている “ 事業理念 ”=(お客さまの事業への貢献)
を示してみたかったのです。
長くなりましたが、(苦笑)つまり、“ 有 ”= カタチ ・ モノといったものは、
私たちの志すビジネス(“ 無 ”的なもの)と常に一体であると3000年以上昔の人も
教えてくれているということです。 (これが言いたかった訳です。。。)
今ある エンブリッジのシゴト も創業時から比べると随分変化してきました。
メンバーもかなり変化しています。
全ては、一朝一夕に成し得たものではなく創業より、
様々な人たちの“ 言葉や想い ”をつむいできた一つの証だと感じています。
それら全てに報いるためにもエンブリッジを本当に “ イイ会社にしたい! ”
そう想うのです。