北条早雲の時代より続いた
長きに渡る、 戦乱の世を、
日本の戦国時代を最期平定させたのは
徳川家康公。
東照大権現です。
天下人の心。
すなわち、天下を一身に背負った者の
苦悩とはどういうものでしょうか?
ここから、経営のヒント。
今の時世を乗り切るヒントが隠されているかもしれません。。。
家康公は豊臣家を滅ぼしたように言われますが
わたしはそうは思いません。
家康公は、豊臣家をなんとかして残したいと思っていたのではないでしょうか?
豊臣家は関白、公家の家柄として。
徳川家は武家を代表とする、将軍家として。
共に両面から日本を支えたいと考えておられたと
わたしは感じます。
もちろん、様々な史実からの推測でしかありませんが
歴史から紐解かれるように伝わってくることもあります。
大阪冬の陣、夏の陣を収束させ
かの有名な
・ 武家諸法度
・ 禁中及び公家法度
・ 諸法本山寺諸法度
など、
合計で100か条にも及ぶ。
これらのものに、まっさきに描かれた
第一条は
「 武居のおごり 帝位をないがしろにし 天地君臣の
礼を濫(みだ)るべからず
凡そ(およ) 国の有つ(も) 職分は 民を安祥ならしむにあり
先祖を輝かし 子孫を栄えしむに 非ず(あら)
湯武(とうぶ)の聖徳も此の旨を 主とすべしと 知るべし 」
でした。
これらは
政治は決してわが先祖を輝かしたり
子孫を栄えしむためにあるのではない。
国家というものは、民を安祥ならしむるためにあるのだ。
と、真っ先に説いている。
時の権力者が、周囲から常にどのように見られているのか?
または、周囲の眼を意識するぐらいの姿勢、心根ぐらいでは
到底つとまらず、己をひたすら廃し、ひたすら国家万民の為に
心を尽くすべきかを説いている。
ここに 経営者として必要なすべての源が
あるような気がしているのです。